3/8は国際女性デーです。
Googleによると
女性のための国際女性デーは、記念日の一つである。毎年3月8日。 国際婦人の日、国際婦人デー、国際女性の日などとも呼ばれる。 なお、国連が定める少女のための国際ガールズ・デーは10月11日である。
とのこと。
私はかわいいイラストを制作するイラストレーターとして、ジェンダーの表現や、色遣い、言葉の表現において、できるだけ誰にも不快な気持ちになってほしくない、良くない影響を与えたくない為に日々情報収集や差別意識についての読書をしています。
専門的に書かれた本には「知らなければ使っていたかも!」な気をつけるべき表現が沢山あり、勉強不足と、勉強を続けていてよかった、という日々を送っています。
例えば「女の子なら誰でもテンションが上がるピンク!」とか「勉強なんてしないでオシャレしよう!」とか、一見悪意がない表現にこそ大きなジェンダーバイアスがかかっています。
例えばよく問題になるスカートめくりなども、同じアニメ作品なのに男の子から見ると「楽しいシーン」女の子から見ると「恐怖のシーン」など、性別によって見る人の印象が180度変わってしまう表現は、少なくとも多くの人や子供が目にする場、影響のある立場の人は表現すべきではないと思います。
また、女性の権利や差別的な問題は、他複数の状況(国籍、学歴、所得、宗教、肌の色、障がい、その他沢山の状況)と複雑に絡み合い、一つの方向から簡単に解決策が出る事は無いので、安易な考えに飛びつかないようにしなくてはいけません。
私がここで全ての女性の権利や差別の問題について語るのは荷が重い・・・。
そこで今回はおすすめの書籍をご紹介します。
実はまだ読み途中の物もあるけど(複数の本を少しずつ同時に読む癖があるので)間違いなくおすすめの本です。
「差別はたいてい悪意のない人がする」
韓国の女性の方が書いた本ですが、日本の状況と重なる部分や、アジア含め世界的な状況について書かれています。
正直、全ての人、公職に就いている人、全員が一度は読むべきでは・・教科書にしたらいいのでは・・・
ネットで上がる様な女性の権利、障がい者の権利主張、ジェンダーに対するトイレなどへの疑問、素朴な性差への疑問、海外で普通はアジアでは変なのか、同性婚について、差別は分類・明言化すべきか、差別を温存することは表現の自由か、など大抵の問題の答えが全て書いてあると言っても過言ではない良書です。
文章も優しく読みやすく、中高生のお子さんにもおすすめです。
「これからの男の子たちへ」
こちらは男の子のお子さんを持つ、離婚弁護士として働く女性(母親)の方が書いた本です。
「子育て本」ではあるのですが、どうして男の子らしさ、女の子らしさが子供に染み込んでしまうのか、どう接していくべきか、など具体的な内容を交えつつ、子育てしていない大人の男性、女性が自分の為に読むのにもとても適している本です。
離婚弁護士という職業柄「DVをする様な男性に、子供が育ってほしくない」という切実な内容。過激な表現が無いのでとても読みやすく、フェミニズムにとっつきにくいと感じている男性(もちろん女性)にも入門書としておすすめ。
「根のないフェミニズム フェミサイドに立ち向かったメガリアたち」
こちらは韓国の女性が書いた本です。韓国のネットでの過激なミソジニーに対して本気で立ち上がった女性本人が、実際に裁判やオンラインで戦った軌跡が書かれています。
かなり凄惨で目を背けたくなるような事実や事例が書かれているので、上級者向け、かも。
でもネットで大変な目に遭った人、酷い状況を打破したいと考えている人にとってはとても勇気の出る、打開策が見えてくるような「実用書」と言える濃く強い内容です。
「ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと」
これはフェミニズムとか関係ない、デザインについてのビジネス本です。
ですが著者が女性2人でニューヨークでデザインを学び、デザイン事務所を立ち上げた経緯や、デザインするときに考慮する「性別、肌の色、文化」について(2019に書かれた本なので、ちょっと古いこともあるとは思うのですが)現代でどのように表現するかの指標が学べました。
ブランディングについても。
軽く読めるし、読んでおいてよかったと思えた1冊です。
どれもKindleで読めるし、本屋さんにも大抵おいてあると思います。
是非読んでみてね♡