大それたタイトルを付けておりますが、これは「私の描く動物のイラストに」性別があるかどうか、のお話です。
まず、結論部分だけ先にお伝えしますと、コラボキャラクター、依頼があったイラスト以外、基本私の動物のイラストには性別がありません。
(古いイラストには説明に「くまの男の子」とか書いてるかもしれませんが)
文字も一緒に書くことが多いので「sisters」や「girl」もしくはタテガミのあるライオン、なんかを描いてはおりますが、性別はありません。
つまりgirlと描いてあっても、所謂女の子らしい男の子うさぎである可能性があります。
タテガミが生えていても、この世界ではおしゃれで雌ライオンでもタテガミを生やせる、だけの可能性もあります。
いくつかのぼんやりした理由があります。
まずデザイン面で、女の子にはピンクのリボン、男の子には青い服、を無意識に着せたりしたくなかった、というのがあります。
もちろん性別があってもそれに準じないキャラクターはたくさんいますが、例えば睫毛を女の子だけに描いたり、ちょっと内股にしたりは私はしないようにしています。
睫毛が長い男の子、ワイルドな女の子を描いても良かったのですが、私的には少し窮屈に感じて性別を取っ払う事にしました。
(窮屈さがかわいいキャラクターもいると思います。例えばマイメロの女の子っぽさはすごく可愛いし、ドナルドのやんちゃな感じは大好きです)
また、動物に性別を感じないのが心地いい、というのもあります。
私が動物好きな理由の一つに「全ての動物に平等に接せられる」(あくまで動物園での話)というのがあります。
人間相手ですと、平等に対応したくても、例えば上下関係、そして性別、仲の良さなどで少なからず態度を変えなくてはいけません。
ですが動物相手には私は平等に感動したり接したり眺めたりできます。
私の描く動物達も、どうかみんな仲良く、平等に、楽しく、垣根なく、自由にしていてほしいという願いがあります。
もじもじしている子はいつでももじもじしていたらいいし、元気いっぱいな子はいつでも元気にしていたらいい。
とは言っても、どう見ても女の子のお洋服を着たうさぎ、なんかも描いています。
それは「所謂女の子ぽい服が好き」だからです。
ひらひらのエプロン、真っ赤なスカート、かわいいです。
私が大体中学・高校生の頃、ユニセックスなデザイン、というのが流行りました。
パリコレなんかでも男女兼用で着れるダボっとして格好いい、そしてアースカラーな服を着ていたり。(今もありますが)
その時漠然と「女性らしいラインの服の魅力を前時代的と捨て去るのは惜しい」と感じていたのを覚えています。
私自身、ズボンばっかり履いていたので(スカートは持っていなかったかも)女は女らしくした方がかわいい、なんて意見ではなく、ただ単純に女性もののドレスのデザインが好きだったのです。
私の考えるファッションに於いての男女(そしてその性別以外でも)平等は「着たい服を着ればいい」です。
男の子もスカート履いていて良いし、女の子も…女の子は結構色々着ますね。
例えば胸がないと着れない服、体が丸いと着れない服とかもありますが、別にそれはパターン(洋服の型紙)の問題。
人種や年代、でも骨格・体格色々なので別に大きな問題ではないです。
ロリータファッションのファッションショーモデルで男性を使っていたブランドもあります。かっこいい!
そんな訳で「所謂女の子らしい服」は性別を表すアイテムではないと思っています。
「水鉄砲」なんかも男の子のものではありません。
色々な所に話が飛びましたが、要は「自由に描きたかった」というのが一番かと思います。
見る方が「女の子に見える」と思ったら女の子でokですし、好きに名前をつけていただいても構いません。
それでは、そんな感じのお話でした。