この画像、ティーンの女の子の脚だと思いました?
残念、32歳自称イラストレーターの脚でした。
今回、自分でも中々いい感じなレタッチが出来たので詳細を公開してしまおうかと思います。
カメラマンがモデルさんのレタッチ前の写真を勝手に出すのは犯罪級の所業だと思うのですが、今回自分の脚だったので、恥ずかしいのは自分だけなんで。
ちなみにアプリではなくPhotoshop です。
細かいツールの使い方は端折っちゃうので中級者向けかも…?
「こんなことしてるんだー」的に思って貰えましたら十分です。
まず撮影ですが、所謂一眼レフカメラでエトワールエグリオットのフジシタさんに撮って貰いました。
自分の足にタトゥーシールを貼り、壁際の床に寝て、足を上に上げて脚だけポーズをとります。
脚の質感、生々しいですね。毛穴もぶつぶつ・・・。
足を上に上げたのは、血を下に下げて脚のむくみを軽減するためと、上下反転させて宙に浮いているような軽やかな雰囲気に したかった為です。
海外のブランド(dollskill)でタトゥーがかわいい女の子がベッドのお布団の上に脚を乗せていた画角が可愛かったので参考に。
Photoshopのパスでアウトラインを切り抜きます。正直コツは無いです、慣れるしかないかも…私にはうまく説明できません。
(パスデータ消してました、参考にならずすいません)
あ、拡大してゆっくりやればそれなりになります。SNSに乗せるくらいでしたら荒くても大丈夫です。
トーンカーブで全体を明るくします。
レベル補正でも良いですが、慣れるとトーンカーブの方が出したい雰囲気に近付けやすいです。
私のレタッチの今回のテーマは
・肌は明るく、ブルベっぽく
・黒は真っ黒で塗りつぶしたように
なのでトーンカーブは角度を急にしてコントラストを強くします。
そして特定色域でブラック系のブラックを濃く。
色相・彩度で彩度を少し高く、少し青みに。
カラーバランスで肌の部分(中間調)だけイエローを引きます。(ブルーにふる)




これは一気にぼかします!
まず元の画像を同じ位置に(レイヤー的には上に)コピー。
そしてぼかし(ガウス)で毛穴が飛ぶまでボカしてしまいます。


全部ぼけてしまいましたがご案内下さい。
ぼかした画像にマスクをつけます。
そしてぼかしたく無い部分をブラシの黒で塗ります。(その部分だけ下のレイヤーのくっきりしたままの画像が見える)
この場合、タトゥー部分、脚と脚の間、メッシュの靴下、靴の金具部分など。
ぼかしたままにするのは生足部分、靴の底面など汚い部分。
だいぶ毛穴が目立たなくなりました。
でもまだちょっとブチブチ見えますね。
これを一個一個消すのは大変です。
ご安心ください!一気に消せます。
まずブチブチの色、黒ぽいです。肌部分(イエロー系)からだけブラックを減少させればいいのです。
特定色域でイエローのブラックを減らします。
すると主に肌の部分からブラック系の色が消えて若干白っぽく。
もう毛穴はほとんど見えません。
この特定色域にもマスクを付けます。
今度はこのマスクを黒で塗りつぶし、非表示状態にしてから、ブラックを消したい所(つまり生足の所)だけをブラシで白で塗りつぶします。
(この作業をしないと全体的に白っぽくなってしまいます)
これで毛穴は完璧です。
肌を色で塗りつぶしたりすると不自然な作り物感が出てしまいますが、色味の調整を加えるだけで自然な肌感を残したままイメージ通りに仕上げることが出来ます。
あとはちょっとした靴の汚れなんかを消したり、アザなどあれば目立たなくしたりします。
(例えば青っぽいアザでしたら毛穴を消した時のようにブルーを減少させたり、アザだけ明るくしたりします)


ゴミ小さすぎて見えないかも・・・。
でもこの一手間でグッとかっこよくスッキリした画面になります。
反転させたりロゴを足したりして完成。
いかがでしたでしょうか?
意外と細かい作業を何層にも重ねて一つの写真にしています。
自然に綺麗にしたければしたいほど、いくつもの薄い加工を何層も重ねていたります。
それではまたね
こちらの写真でした