出鼻を挫く話をしますと、実はハンドメイドという言葉にどうも上手く寄り添えません。
という話はこちら。
兎にも角にも!
「こんなものが作りたい」「こんなものが欲しい」「だが私は不器用!」
そんな感じでハンドメイド作品を作るのを躊躇っている方、多いのではないでしょうか?
作りたいものがあるのにもったいないです。
アイデアがあるなら不器用なんて些細な問題…。
かくいう私もオリジナルで何か作る事に最初は怖気付いておりました…
そんな私が周りの人気作家さんを見て研究して「自分もやろう!」となったポイントをまとめました。
飛ばない目次
・出来る事、出来ない事を明確に
・出来ない事はやらない訳
・出来ない事はコラボのチャンス
・同じ仲間のファンになる!が近道
・ハンドメイドを参考にハンドメイドを作らない
・「売れるかどうか」と「マニアック」は別
まず、できる、できるかも、できるようになりたい、できない…かも?という色々な作業を明確にしましょう。
縫製は得意、イラストはハートやストライプなど簡単なものはできる、色を塗るのは均一にできない、などなど。
私の場合はこんな感じです。
・イラストは全般できる
・縫製はできない
・ラフなハンドペイントはできる
・職人的な手作業は出来ない
・コラージュも出来ない
悲しくなってきますね。
職人的な手作業は長年挑戦してダメっぽいのでもう上達も諦めてます。
ハンドメイドに求められるのは何より「プロ級な何か」「アーティスティックなあしらい」両方か、どちらかと思っていただければと思います。
私の場合、イラストはプロで仕事もしているので自信を持って打ち出せますが、縫製作業はお金はいただけないレベル・・・。
そういった作業を無理にやってクオリティを下げてしまうのなら、いっそやらないほうがいいこともあります。
例えば絵の具で色を塗るのも「色むらが味になるか(アートなあしらい)」「色むらが下手に見えるか(技量不足)」の判断って難しいですよね?(自分で作ったものはなおさら)
その場合は「絵の具部分以外の作業が美しくできているか」がとても重要な判断材料になります。
例えばパッケージが美しかったり、側面が綺麗だったりなど・・・。
「ちょっと苦手」を「得意」で囲むのがクオリティをあげるコツです。
そのために苦手な部分があったら、思考を変えて違う方法で補えないか考えてみるのもおすすめです。(というか自分がなんとかそれで乗り切ってます)
「苦手な事を避ける」は悪い事ばかりではありません!
誰かと苦手を補い合う、それ即ちコラボです!
例えば縫製ができる作家さんと、イラストが描ける作家さんでイラストが入ったポーチを製作する、なんてのも素敵です。
会社でお仕事をしてしみじみ感じるのですが、一人の仕事の限界と、複数人のプロジェクトの広がり・・・素敵な事、人を驚かせるような、複数人でないとできない事がたくさんあります。
わかりやすい例ですと、一人で撮った写真と、カメラマン、メイクさん諸々・・・大人数で協力して撮った写真ってやはり違ったりします。
(一人でできる方もいると思いますが、それは天才な人です/森村泰昌さんとか・・?)
但し、なんでもかんでもコラボ出来るわけではございません。
双方メリットがある、双方でファン同士、というのが重要ですし、頼み方、金銭の約束、在庫についてなどなど・・大変な部分が多いと言う事も心に留めておきたい部分です。
「どうしたら『欲しがられるもの』 が作れるか」その近道は「貴方が欲しがること」 かと常々感じます。(もちろん例外な方もいらっしゃいますが)
他の作家さんのファンになれば自ずと、他との違い、うまいあしらい、アイデア元をどこに求めているか、沢山の驚きと発見があると思います。
また誰かの常連さんがそのまま作家仲間としてコラボ、という事も。
(それを打算的に狙って常連になるのは違うと思いますが)
良いものを見分ける目、審美眼は「本気で何かを見つめる」事でしか鍛えられないです。
ハンドメイド製作の本が世の中には沢山あります。
本を見て作ったものを販売する事もあるかと思います。
正直今のハンドメイド界隈とクリエイター界隈、アーティスト界隈はとても浸透して混じり合い、誰かの何かに似ていたり、誰かの作品が勝手に書籍化されそれを知らずに製作して販売したり・・・混沌としてしまっているのが現状です。
知らないまま真似になってしまうのも恐ろしい事です。(そしてよくある事でもある)
「沢山のものを見る」事でしかオリジナリティは築けません。
「作りたい世界観」を大切に、色々な書籍や絵画や宝飾品や、沢山のものを見て感動してから、その感動を作品にするのが大事だと、勝手ながらそう考えています。
例えば「ゾウのグッツはマニアック」ですが、私はゾウが大好きなので日々「良い感じの理想のゾウグッツ」を求めてさまよっています。
自分の好きなものを捻じ曲げて「良く売れそうなもの」を作るのも良いですが、
自分の好きでたまらないもののクオリティを上げて「マニアに売り込む」という手もあります。
「良く売れそう」と言う理由で好きでもない「猫グッツ」を作ったとして、世の中に溢れた猫グッツの中で、猫グッツに目の肥えた「猫マニア」に中身の伴わないものを売り込むのは至難の業です。
私的には・・貴方の中の「ゾウグッツ」を極めるのをおすすめします。
最後に
ハンドメイドは別に儲かりません。
私もデザインの外注お仕事をしてやっと生活していける、という感じです。
検索すると『数日の労働時間で儲かる!(という方もいるらしい!)』など出てきますが「うそやんーー」という印象。
(ハンドメイドで本を探しても「儲かる!」「絶対売れる!」ばかり出てきてしまう)
すっぱり、儲けから1度頭を離して「何が作りたいか」「何が欲しいか」というアーティスト脳にした方が結果的に素敵なクリエイティブが出来ると…私は信じています。
(それを踏まえた上での市場調査は大事かと!)
余談ですが、、、!こちらの本のおまけのラッピングペーパーのイラスト担当しています!可愛くて楽しいよ!
またね