2019、7月 某日
大好きなブランドlil Lilly (リルリリー)より濱内奈々子さんが退社したとの報告を、Instagramにて拝見致しました。
発表の2日前くらいにお買い物をしたばかりというのもあり、とても衝撃的だったと共に、次に手掛ける“可愛い”が楽しみでしょうがない!というのが、1ファンとしての私の気持ちです。
私にとってリルリリーは本当に衝撃的でした。
濃くて可愛い色遣い、ラメ、ファー、キラキラのサンダル…
リルリリーのお洋服は綺麗めでカラフル、大人で遊び心、テンション上がる!
初めて原宿の店舗(今はラフォーレ内に移転しましたが)を訪れた時、表現しきれない衝撃がありました。
「ちょっと覗くだけ…」とお店を見に行くたび、気付くと何故かお店の紙袋を持って
いる…(しかもショッパーはピンクのギンガムにミントサックスの持ち手!)
また、引き算ではない「強い」デザインが本当に大好きで。
私はもう数年、リルリリーのバッグとお財布(お財布は3代目…?)で、お洋服も手持ちの2割ぐらい?は恐らくリルリリー。
私のPVC大好き病もリルリリーで昔から販売されていたPVCバッグの影響です。
(PVCのノウハウがあるのか、作りのしっかりさ、完成度、可愛さ、他に似たものがない等、全てにおいて最高です。)
意外とお値段も良心的で、本当にデザイナーさんの心意気?を隅々まで感じます。
アパレル話になってしまいますが、アパレルに色々な方面から関わっておりますと、本当に「デザイナーがデザインして、パタンナーがパターンを引いて、生地から作って」という形態のアパレルさんが少ない事に驚きます。
デザイナーさんがお名前、お顔を出しているところは大体信じても大丈夫。大体。
本当に本当にこだわってお洋服を作っているブランドは希少だし、大事だし、守れるものなら守っていきたい。
家具を売っているニトリとか、ダイソーとかで「黒猫」「白熊」の入ったアイテムってよく見ますよね?
これは統計的に黒猫白熊グッズが良く売れるからです。
そして最近、アパレルでも猫柄のものが連続して出る事があります。(猫が定番のロリータは置いといて)
先日読んだ「これからのアパレル」みたいなタイトルの記事でも「明るい服が冬に売れる」とか「素材はニット」とか大きな括りの統計の話ばかりでがっかりした事があります。
勿論、統計、流行は大事だし、猫のTシャツとか大好きですが、お洋服ってもっと複雑な気持ちやこだわり、ほんの少しの手間やディティールが、買う人の心に引っかかって売れたりするものだと思うんですよね。
無数に売られているカラーニットがあるけど、このブランドのものがダントツに好き!というのがあります。
自分が偉そうな事言ってもしょうがないっちゃしょうがないのですが、作る側が「大勢の傾向」という不確かなものばかり頼りにして何かを作っていても、ずるずると「誰かが欲しいもの」や「自分が作るべきもの」と離れていってしまうだけに思えて仕方ないのです。
作る、ではなくてもセレクトショップ、古着屋さんでも「意思を持って集めた」セレクトショップってやっぱり響くものがあります。
フォロワーの数とか、有名、とかで物(特に嗜好品の様なもの)が売れると思っていたら足元すくわれるぞ、と常々感じます。
話が大きくずれてしまいましたが、リルリリーありがとう!最高なブランドだった!という気持ちでした。