【8月27日 AFP】
スイス・ジュネーブで開催されている「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES、ワシントン条約)」の締約国会議で26日、コツメカワウソの国際取引を禁止する議案が採択された。前日にはビロードカワウソについても取引の禁止を決めている。どちらも28日までの本会議で正式決定される見通し。
私はアーティスト名にしている通り、カワウソが大好きな人の1人です。
(Ms LUTRAの"LUTRA"はカワウソって意味です)
一度カワウソについて書いておこうと思っていたのですが、この度ワシントン条約で国際取引が禁止される、との報道を見て、記事にしようと思いました。
まず、たまにご友人様などに聞かれるのが「カワウソカフェってアリなの?」という質問。
私はその度に「グレーゾーンですね…」と答えておりましたが、その理由をお話しします。
まず、カワウソはそもそも特別な許可が無ければ輸入できない動物です。
しかしながら「日本の動物園で産まれた」という個体は日本国内で売り買いが可能な状態。
ペットとして売買されているのはこのカワウソなのですが、実は「動物園出身」としながらも正確にはどの動物園かあやふやだったり、動物園間の動物のやりとりも中間業者(移動展示動物園とかが主)を介しているうちに、個体数が減ったり、入れ替わったり(オスメスが違っていたりして気付くらしい)しているそうです。
また、許可された輸入カワウソも許可数と、実際の取引数が合わなかったりする。
(下記記事参照/何故かニコニコ記事しか見つからなかった)
つまり日本の「許可取ってます」カワウソのなかに無許可密輸カワウソを混ぜている、という現状が兼ねてから指摘されていました。
最近でもトランクに詰められた密輸中のカワウソが死んでしまっていたニュースも…
某カワウソカフェについてはちょっと触れないでおきますが、私は行きません。
動物園に行きます。
今回のワシントン条約では「国際取引」が禁止になった状態。
ですがそもそも輸入も簡単にできない状態だったのに「密輸」されていたのだから、「国内取引」も(動物園以外は)完全に禁止にしないと、密輸は無くせないと思います。
このワシントン条約が最初の一歩かと思いますが、この条約に(1番の密輸先だったのに)日本が反対していた点。
そして「象牙」がワシントン条約で国際取引禁止なのに、国内取引が可能なため、今も違法な輸出や密猟があとをたたないのと状況は近い様に思います。
最後に、海外のインスタなどでもカワウソを飼っている様子を投稿するアカウントがありますが、一部は動物の保護が目的なアカウントもあり(動物園管理者としての経歴があったり)、全てのカワウソ関係者をひとまとめにするのは乱暴な様にも思います。
私が好きな海外のカワウソ保護者のインスタの人ですが、上記のサイトに「カワウソを保護した理由」「カワウソをペットにできない理由」などが明確に記載されています。
詳しく気になる方は見てみてください。(PCなどから翻訳機能で見れば英語苦手でも大体把握できて便利)
動物関係の問題は奥が深く、また色々な考え方があるのもあり(動物園反対派、移動動物園反対派、ビーガン、菜食主義者、ペットショップでの動物取り扱い反対(ブリーダー取引のみ)、そもそもペットも含め全て反対などなど)ちょいとかじった程度の私は概要程度しか話せないのをご了承下さいませ。
子供時代に(今もですが)動物園に夢や希望をいただいた者としては、ちゃんと経営している動物園は教育機関として存続してほしい。。。というのが私の意見です。(人によっては独善的に聞こえるかも・・・)
どちらにしろ、日本は(特に政治的なレベルで)もう少し動物の権利を考える感じになってもいいんじゃないかしら・・・と思ってます。というお話でした。