私は若い子の美容系ユーチューバーを見るのが好きなのですが、最近良く聞く言葉があります。
それが「あか抜けメイク」
あか抜ける、という表現は勿論昔からあるけれど、最近はぐっと聞く機会が増えた様に思います。
代わりに減ったと感じるのが「モテメイク」「愛され系メイク」
結構死語化しているとも感じます。
私はこの「あか抜けたい」という表現を何となくずっと好意的に感じていました。
どうしてかというと、モテやウケは他人の目が最大の判断基準であり、且つ「モテた」「ウケた」という実績がないとそのメイクは失敗と判断されてしまいます。
それに対しアカヌケは、主観的な基準が大きいのと、アカヌケるという(モテよりは)明確なゴールがあるため、また元に戻ったり再度あか抜けたり基準がグラグラしない、なんだか心身共に安定した雰囲気を感じます。
アカヌケる、という体験は若い女性にとってとても自信に繋がる事だと思うのです。
私の大好きなジブリ作品「魔女の宅急便」に旅に出る冒頭で先輩魔女に話しかけられるシーンがあります。
「その音楽とめてくださらない? 静かに飛ぶのが好きなの」とか言ってきて、黒猫のジジに「きどちゃって」とか何とか言われるシーンです。
でも私はそのツンとした魔女が大好きです。
多分あか抜けてないのがキキ、あか抜けてるのが先輩魔女。
世間はキキを求めてるかもしれないけど、私は断然先輩魔女になりたい!
かっこいい!
若い子は本当に、何かニーズを見つけたり、表現したりがとっても上手…スピード感なんてもう絶対追いつけない。
大人クリエイターとして、そのエッセンスを汲みっとって、負けないように、何かを引っ張れるように、頑張って行きたいと常々思います。