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日本ロリータと中国ロリータのブランディングの違い

日本ロリータと中国ロリータのブランディングの違い

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私のイラストにおいても、私自身についても重要な要素である『ロリータファッション』について今までもいくつか記事を書いてきました。

今回はその中でも「日本ロリータと中国ロリータのブランディングの違い」についてお話させていただきますね。

 

本当にここ最近ですが、ロリータファッションのプロモーション写真を「可愛い!」と思ったら中国のロリータブランドだった、ということが多くなってきました。

www.instagram.com

こちらとか、アジア人モデルの良さと、西洋的なロリータファッションのイメージがとっても綺麗。

 

Pretty Rock Babyというブランドもとても商品写真が素敵です。

Pretty Rock Babyは今人気中国コスメとして有名な「FlowerKnows(フラワーノーズ)ユニコーンシリーズ」を生み出したブランドでもあります。

(後述しますが、ロリータファッションブランドのコラボコスメという事はどうやら日本では伏せて売り出されているようです)

 

私が見る限り中国ロリータの写真のトレンドは

・日本ロリータで多い洋館風スタジオで撮る、とも限らない。

・メイクやライティングまで世界観を意識している

・背景紙での撮影は、文字やイラストと合成

・フィルターをかけたような色調整がしてある。

恐らくですがどういう写真に撮りたいか、まで意識してお洋服自体が作られているものが多いと思います。
中国は広いので販売が淘宝/タオバオ(オンラインショップ)販売が中心になるため、柄も大きめになったり、写真に綺麗に映ることを真っ先に考えられているのかと。

 

そして私が耳にした噂ですと、中国のロリータちゃんは結構お金持ちのお家などでないと買うのが難しく(豪華なセットドレスが多いので高額なのと、貧富の差がやはりきついため)、すごい子になると一つのシリーズを何着も買ってお友達をお家に呼んでお着替えお茶会をする、とか。

 大体の子が彼氏が運転する高級車でお茶会会場に送迎される、とか。。。

噂ベースですが、、、中国の方から伺ったお話です。(話が盛られていなければ)

 

上記のお話を伺っていたので「中国ではとってもロリータファッションを着る子が大切にされてる」、また他の方からも「中国でロリータちゃんは尊敬されているらしい」という噂も聞いていました。

そこで最近仲良くなった中国のロリータファッションをきている女の子に「中国ではロリータさん大切にされているんですね」と聞きました。
そしたらなんと「そんなことないよ、ロリータファッションを着ている子はあまり良く見られない」との事 !

どうやら実は日本とそんなに状況は変わらないのかもしれないのです。

 

ではどうしてみんなが「中国ではロリータさん大切にされている」と思っているのか。
それこそ中国ロリータのブランディングの成果なのではないでしょうか。
中国ロリータの広告、というと思い浮かぶのが「GIRLISM」という中国唯一のロリータファッションマガジン。

 

これも詳しい訳ではないのですが、中国では雑誌を刊行するのが法律的にすごく難しいらしく、実は個人でのファンブック的発行物 として出しているのでは、と曖昧な情報を載せたら怒られるかもしれないすいません。

何が言いたかったかと言いますと、中国のロリータを売り出しているのが「ロリータのファン、ロリータ自身」の若い層の方々という事です。

ロリータファッションの好きなところ、どう見られたいか、おしゃれか、どれくらいステイタスが高い遊びなのか、そういったファッションとしてポジティブな面を前面に押し出しているのが中国ロリータファッションのブランディングの軸かと思います。

 

 

ここで日本ですが、日本のロリータファッションブランドはロリータファッションをお召しになる方をお姫様、お嬢様として、たくさんのお写真をモデルさんとして載せたり、コーディネート賞があったり、蝶よ花よと扱って頂いております。

ですが一歩そのコミュニティを出た、例えばTVの深夜番組や、twitterでのネガティブな噂なんかでは「変な格好をした人」扱いだったり・・・。

私はロリータファッションを着た子が大好きなので、そういった物を目にする度に「なんでそんな面ばかり強調するんだ!」と憤慨しておりました。

それにつられる様にして「イジメの反動でロリータファッションを着る」や「どんなに嫌われても着るのがロリータ道」的なちょっとヤンキー思考な「逆境と戦うロリータ戦闘服」的な要素を前面に出しがちなのが日本のロリータファッションブランディングの長年の軸でした。

 パンクファッションからの流れもあるロリータファッションなので、逆境上等ではあるのですが、今時東京でロリータファッションを着ていたくらいでいうほど蔑まれたりしないしない、というのがここ10年くらいのリアルな実感です。

そんなネガティブな面ばかり出していたら、素直純粋に「可愛い服が着たい」と思っている、これから着たい女の子の気持ちチャンスを奪いかねない。と思うのです。


ちょっと前に着物職人の方が「着方が違う、合わせ方が違う」とツイート(しかもバズってた)しているのを見かけたのですが、敷居が高すぎて着たくなくなる、そして文化が衰退していく、という事は往往にしてあると思うのです。

 

ちょっと話は変わるのですが、ここ1ヶ月、2ヶ月くらいの間に何度か原宿に私用で行きました。
そしたらなんと!原宿から居なくなっていたと思っていた所謂「KERAっこ」を何人も何人も目撃したのです!

ケラッコとはなんだ、という方に説明させていただきますと、昔ロリータファッション、パンクファションなどを中心に掲載していたKERA!(現在はwebマガジン)があったのですが、その雑誌のイメージのお洋服を着ている子をケラッ子と言うのです。。

kerastyle.jp

パンクな真っ赤なタータンチェックにベルトな女の子や、ゴツゴツのブーツにコウモリバッグな女の子など・・・可愛い服のちょっとパンク盛り、とかじゃなくって完全に「ケラッコ」

しかも10代くらいの若い女の子が多い模様。

ブラックピースナウも無くなってしまったのに、まじでその服どこで買ったん・・って聞きたくてしょうがなかった。

どうやらコロナ渦で原宿に来る修学旅行生や海外旅行の方が減ったせいで原宿が謎の活気を取り戻しつつある様です。
パンクやロリータに限らず、おしゃれしてきました!!!と言う感じの方々がじわじわと増えている様に感じました。

 

最近「地雷メイク」「量産型メイク」のブームもある様に、ロリータファッション再ブームの土台はいつもすぐそこにある様に思っています。

ブームに乗るのを良しとしない風潮も重々承知しておりますが、見え方をもっと寄り添ってもいいのでは・・。

憧れの対象として見せて行くことはできないのか・・・。

(余談ですが「メンヘラ」は自虐的かつ病気差別的であまり好きな言葉ではないのですが、「地雷」は攻撃でお前も巻き込んでやる!ってアグレッシブで狂気な感じが割と嫌いではない言葉・・)

 

とりとめのないお話になってしまいましたが、可愛くてかっこいいロリータファッションがもっとポジティブな「お洋服遊び」として認識してもらう事がこれから重要なのではないかと思うのです。

 

話が戻りますが、今人気中国コスメとして有名な「FlowerKnows(フラワーノーズ)ユニコーンシリーズ」が中国ロリータブランド名の「Pretty Rock Baby」を伏せて宣伝しているのはロリータファッションのネガティブなイメージが浸透しすぎているせいだと思うのです。

同じ様にネガティブだった「オタク」と言うものも、近年ではすっかり市民権を得ている様に見えます。これは完全にオタクなクリエイターの功績だと思うのです。

 

「FlowerKnows(フラワーノーズ)ユニコーンシリーズ」の人気はロリータブランドのデザイン力が「高くても欲しくなる、売れる、デザイン」が評価されている事でもあります。

これが正体不明のkawaiiに埋もれてしまうのは本当に悲しい。

子供っぽい可愛さでは高く売れない、コスメに向いていない、そう思っているのはもう日本だけなのではないかと思います。

韓国・中国コスメやアメリカのコスメを見た後に日本のコスメパッケージを見ると「黒と金、そして謎のパール感」が多く、何十年それで通す気だ・・・とさえ思います。(しかも老舗の高い物が特に)

 

ロリータファッション中心でしたが、もっと評価されてもいいのにな、チャンスはあるのにな・・と言うお話でした。

 

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