第1段ソフビ「BABKat」について
コンセプト
大きなリボンとビブ(よだれかけ)をした猫ちゃんがコインを持っているデザインには様々なテーマが込められています。
招き猫でもある「BAB KAT」は人やお金を招くアーティストCatです。
人の見た目と性格が一致しないように、このBAB KATも赤ちゃんのような見た目ですが実はとってもしっかり者!
礼儀正しいクリエイターですが、失礼な相手には鋭いネイルで引っ掻く強い一面も。
Ms LUTRAがソフビ制作にかける想い
Ms LUTRAは50、60年代のアメリカ、とりわけ幼児向けのビンテージイラストやビンテージトイの画風をイラストに取り入れています。
60年代以降セル画アニメの隆盛によりフラットなタッチのイラストが主流になる以前、油画や挿絵の趣きを残した絵筆のタッチがある動物や子供のイラストのグリーティングカードや絵本が無数に産み出されていました。
どれもとてもクオリティの高いものばかりなのですが余りにも多くのイラストが世に溢れていた為、一部の人気イラストレーターを除き多くが無名のアーティストによる作品です。
Ms LUTRAはそんな古き良き時代に焦点を当て、願わくば沢山の方にこの時代の再発見をして頂きたく活動しております。
実はこの時代の可愛いアイテムには日本とも深い関わりがあります。
絵筆のタッチのあるイラストを再現した立体のおもちゃ、スクィーズトイやぬいぐるみ、陶器のプランターなどの今見ても可愛らしく懐かしい数々のアイテムは、今尚コレクタブルトイとして愛されています。
この時代の小さな小物やおもちゃは日本製のものをアメリカに輸出していたものも多く、ちょうど昭和初期のおきあがりこぼしや文化人形、レトロな動物キャラクターなどと、50年代アメリカのおもちゃ達の雰囲気がどことなく似ているのは、かわいいおもちゃやカードの交流があった為です。
今回制作するソフビも、そんな50、60年代アメリカの赤ちゃん用おもちゃ「スクィーズトイ」からも着想を得ています。
日本特有とも言われる「かわいい」デザインですが、私はかわいいデザインは国を超えての交流があってこその、受け継がれ練り上げられたものだと考えています。
そこでこの時代にまた、アメリカンなイメージと、日本的なイメージと、そして現代のアップデートされた「かわいいを見直した感覚」で新しいおもちゃとして「ソフビ」を作っています。
時代を経るにつれ様々な認識が変化したり多様になったりする様に、普遍的と思われている「かわいい」もアップデートする必要があります。
今までのかわいいの定義は概ね「赤ちゃんの様で、か弱くて、守ってあげたい」という大きな認識がありました。
しかし今のかわいいはそれだけではありません。
私は「強くて、かっこよくて、楽しい」そんなかわいいを選び取って制作に取り入れています。
時には怒りや、わがままな様子、そして強かな賢さ。そういったものも取り入れ肯定するよう心掛けています。
BABKatがあなたの自信に!反発心を力に!
今回製作するソフビにも、強気で、楽しくて、そしてお金だって稼ぐ強かな性格を持たせています。「がんばっている貴方は、かわいくてかっこいい!」ソフビを家に飾った方が、棚を見るたびに自分を肯定して元気になれる様なデザインを練りました。
「かわいいは子供っぽくて簡単で安っぽい。」かわいいモノ作りを仕事にしているとそんな認識に悔しい気持ちになる事があります。
そして同じ様な理由で、社会で悔しい思いをしている方は沢山いらっしゃると思います。
Ms LUTRAはそんな認識を変えていきたいと考えています。
このソフビを選んだ事が、かわいいを愛する全ての方の自信に繋がれば幸いです。